建築勉強会

4/10、建築士会塩山支部の研修で、静岡県に行ってきました。
三島スカイウォーク、韮山反射炉、沼津御用邸、東山旧岸信介邸+とらや工房。
御殿場のとらや工房は、現代建築と数寄屋建築の名作を一緒に見ることができる場所です。
1969年に建てられた岸信介邸が公開されています。建築家・吉田五十八氏の晩年の作品です。案内をしてくれた方が非常に建築に詳しく、楽しく見学できました。
居間や食堂の大きな硝子戸の納まりディテール、和室の欄間・照明・床の間など、40年以上前の設計とは思えない、現代建築の模範となるようなすっきりしたデザインです。吉田五十八という建築家 素材や構造にはあまりこだわりがなく、とにかく見た目の美しさに徹底的にこだわって設計をしていたそうです。天井の梁は構造とは別物であくまでも意匠の一部、柱も実は貼りもの張りぼて、薄くシャープに仕上げるために構造補強で鉄を埋め込んだり、茶室・水屋の照明スイッチのこだわりなど、なるほど楽しい解説を聞くことができました。(建物の仕上げと構造体は別と考え、和室を大壁+付柱でデザインした最初の建築家は 吉田五十八 だったような。) 
全く古さを感じさせないモダンな建物でした。
広い庭園内には、建築家 内藤廣 設計による とらや工房 があります。岸邸とは対照的に、構造体である木・鉄が現し デザインに生かされた くつろげる空間です。

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